- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- ファーストレディー今昔物語
■introduction
大統領のビルとヒラリーを結びつけビラリー政権とよばれるようにヒラリー ローダム クリントンの政権内での影響力は凄い。ホワイト ハウス内では彼女を国内問題に関する首相と呼ぶ者さえいる。例えば、司法長官候補の選択にたいして大統領がその候補と個人面接するのは分かるが、その司法長官候補はヒラリーとも個人面接をせざるを得なかった。しかもその面接に要した時間は大統領が行なった個人面接時間の倍もかかったという。選挙中にビル クリントンが宣伝文句によく使われる「Buy one,Get one free(一つ買えば、もう一つがただで貰える)」と言っていたようにビルは当初から政権内でのヒラリーの役割を考えていた。通常ファースト レディーが給与をもらうなどの正式な形で政権内の職に付くことが法律上難しいことから、昨年ブッシュがホワイトハウスで開いた最後のクリスマスパーティーでは「クリントンはヒラリーを閣僚に指名する一方、バーバラ ブッシュとファースト レディーの4年契約を結ぶのが良い」との冗談がでたほどである。それゆえ、米国の最も深刻な問題のひとつである医療制度改革のリーダーに彼女が無報酬で任命されたのも不思議ではない。更に、これまでのファースト レディー達がホワイト ハウスの“東の翼”の建物に仕事部屋などをもっていたのに対し、ヒラリーは通常男性の上級アドバイザーがいる“西の翼”の2階に仕事場をかまえた。これはファースト レディーの仕事が従来の寝室や応接間などの模様変えから大きく変わるべきとのベビープーマー世代のヒラリー政権の実験と見ることができる。もはやファーストレディーであることがヒラリーをいかに変えるかという考えは消え失せ、ヒラリーがどのようにファースト レディーの役割を変えるかに人々の注目はある。では一体これまでのファースト レディーはどんな役割をしてきたのであろうか?
このレポートの関連カテゴリ
熊坂 有三
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月24日
中国経済の現状と注目点-24年1~3月期は好調な出だしとなるも、勢いが持続するかは疑問 -
2024年04月24日
人手不足とインフレ・賃上げを考える -
2024年04月24日
米国でのiPhone競争法訴訟-司法省等が違法な独占確保につき訴え -
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明 -
2024年04月23日
気候変動-温暖化の情報提示-気候変動問題の科学の専門家は“ドラマが少ない方向に誤る?”
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【ファーストレディー今昔物語】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ファーストレディー今昔物語のレポート Topへ