1989年08月01日

フランスの投資信託市場について

中田 尚哉

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■見出し

はじめに
1.OPCVMの概要
2.OPCVM発達の背景
3.投資信託販売自由化への展望
おわりに

■はじめに

欧州共同体(EC)では、来年7月に予定されている域内市場における資本移動の自由化に先駆け、今年10月より投資信託の販売が自由化される。そのEC域内国の中で、フランスの投資信託市場は1988年末時点で約1兆4千億フラン(約29兆円)の総運用資産残高に達し、最大の規模を誇っている。これは西独の約2.5倍、英国の約3倍、EC全体の半分弱に相当し、米国、日本についで世界第3位の市場規模である。

欧州最大のマーケットであるフランスは各国の熱い視線を浴びており、また、フランスの市場関係者も各種の改革を行い、自由化への対応を急いでいる。

さらにフランス国内の金融・資本市場において、投資信託は最大の機関投資家の一つであり、その動きは常に市場で注目されている。

小稿ではフランスの投資信託についてとりあげ、その概要、発達の背景、及び今後の動向について紹介したい。尚、フランスでは投資信託のことを総称してOPCVM(ORGANISME DE PLACEMENT COLLECTIF EN VALEURS MOBILIERES)と呼んでおり、以下小稿でもその呼称を使用する。

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【フランスの投資信託市場について】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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