- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 消費者ローン市場の動向
【はじめに】
消費の拡大、企業貸出の低迷、銀行の個人メイン化推進といった状況の下、消費者ローン市場が急拡大している。
金融機関にとって、個人金融市場の潜在需要は大きく、消費者ローンは住宅ローンと並んで個人金融の大きな柱になりつつある。
そこで、今後も成長が期待される消費者ローン市場の現状を、銀行の動向を中心に概観してみる。
【要旨】
- 消費者口ーンは、提供する各業態において大きく伸びているが、とりわけ銀行伸びが著しい。
- 特に、都市銀行の伸びが目立つが、これは大型の不動産担保ローンの増加に伴う一件当たり金額の伸びに支えられている。反面、地方銀行等では一件当たり金額よりも、件数が伸びている。
- 銀行消費者ローンの増加は、様々な環境変化が原因だが、首都圏の地価高騰や財テクブームといった現象がローン増加に拍車をかけた。
- 消費者ローン急増に伴う不良債権増加は懸念材料の一つであり、若干の調整場面もあろうが、大きなマイナス要因とはならず、今後も増勢傾向が続く。
- 消費者ローン残高は、この'89年末には25兆円にせまり、業態間の競争も益々激化することが予想される。
(1989年05月01日「調査月報」)
このレポートの関連カテゴリ
窪谷 治
研究・専門分野
窪谷 治のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2000/03/01 | 急がれる非製造部門の専門人材強化 | 窪谷 治 | ニッセイ基礎研所報 |
2000/03/01 | わが国の専門人材を巡る現状と課題 | 窪谷 治 | ニッセイ基礎研所報 |
1999/08/25 | 専門人材の処遇改革が遅れる日系金融機関 | 窪谷 治 | 基礎研マンスリー |
1999/07/25 | 専門人材強化を急ぐ日系金融機関 | 窪谷 治 | 基礎研マンスリー |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年11月08日
英国金融政策(11月MPC公表)-新予算案を受けてインフレ見通しを上方修正 -
2024年11月08日
米FOMC(24年11月)-予想通り、政策金利を▲0.25%引き下げ。パウエル議長が任期途中での辞任を否定 -
2024年11月08日
内外株式ファンドで売却膨らむ~2024年10月の投信動向~ -
2024年11月08日
基礎研REPORT(冊子版)11月号[vol.332] -
2024年11月08日
実質賃金の回復を急げ-持続的な生産性向上に向けた議論を
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【消費者ローン市場の動向】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
消費者ローン市場の動向のレポート Topへ