- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用リスク管理 >
- スマートベータか?時価加重指数か?
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
スマートベータとは、極端に言えば、時価加重指数(TOPIX 等)以外のインデックス運用と考えることができる。バリューや低ボラティリティーなどの「ファクター」に傾斜して運用し、長期的に見ればTOPIXよりも良い運用成果が得られると言われている。
しかし問題点もある。その一つに、元来スマートベータの運用成果が良いのか、あるいはTOPIXをベンチマークとして運用を評価しているために、スマートベータの運用成果が良く見えるだけなのか、どちらなのか区別できないという問題である。
この種の命題は昔からよくあり“joint hypothesis problem”(ジョイント・ハイポセシス問題)と言われている。仮にTOPIX以外をベンチマークとするならば、スマートベータで運用する方が良いとする結論は変わってくる。
TOPIXに連動すること自体が基金の目標であるなら、これをベンチマークとするのは正しいだろう。しかし、必ずしも優れた運用成果を示してきているわけではない指数をどうして目標とする必要があるのだろうか。スマートベータはTOPIXをベンチマークとする論拠を問うているのである。
(2014年11月06日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年04月25日
世界人口の動向と生命保険マーケット-生保マーケットにおける「中国の米国超え」は実現するのか- -
2025年04月25日
年金や貯蓄性保険の可能性を引き出す方策の推進(欧州)-貯蓄投資同盟の構想とEIOPA会長の講演録などから -
2025年04月25日
「ほめ曜日」×ご褒美消費-消費の交差点(9) -
2025年04月25日
欧州大手保険グループの2024年の生命保険新契約業績-商品タイプ別・地域別の販売動向・収益性の状況- -
2025年04月25日
若手人材の心を動かす、企業の「社会貢献活動」とは(2)-「行動科学」で考える、パーパスと従業員の自発行動のつなぎ方
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【スマートベータか?時価加重指数か?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
スマートベータか?時価加重指数か?のレポート Topへ