- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用リスク管理 >
- スマートベータか?時価加重指数か?
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
スマートベータとは、極端に言えば、時価加重指数(TOPIX 等)以外のインデックス運用と考えることができる。バリューや低ボラティリティーなどの「ファクター」に傾斜して運用し、長期的に見ればTOPIXよりも良い運用成果が得られると言われている。
しかし問題点もある。その一つに、元来スマートベータの運用成果が良いのか、あるいはTOPIXをベンチマークとして運用を評価しているために、スマートベータの運用成果が良く見えるだけなのか、どちらなのか区別できないという問題である。
この種の命題は昔からよくあり“joint hypothesis problem”(ジョイント・ハイポセシス問題)と言われている。仮にTOPIX以外をベンチマークとするならば、スマートベータで運用する方が良いとする結論は変わってくる。
TOPIXに連動すること自体が基金の目標であるなら、これをベンチマークとするのは正しいだろう。しかし、必ずしも優れた運用成果を示してきているわけではない指数をどうして目標とする必要があるのだろうか。スマートベータはTOPIXをベンチマークとする論拠を問うているのである。
(2014年11月06日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年09月17日
ふるさと納税「お得競争」の終焉-ポイント還元の廃止で問われる「地域貢献」と「持続可能な制度」のこれから -
2025年09月17日
貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む -
2025年09月17日
「最低賃金上昇×中小企業=成長の好循環」となるか?-中小企業に託す賃上げと成長の好循環の行方 -
2025年09月17日
家計消費の動向(二人以上世帯:~2025年7月)-実質賃金改善下でも「メリハリ消費」継続、娯楽支出は堅調を維持 -
2025年09月16日
インド消費者物価(25年9月)~8月のCPI上昇率は+2.1%に上昇、GST合理化でインフレ見通しは緩和
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【スマートベータか?時価加重指数か?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
スマートベータか?時価加重指数か?のレポート Topへ