2014年03月07日

外国人の国内宿泊動向-2013年の年間外国人延べ宿泊者数3千万人超へ

竹内 一雅

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■要旨

日本政府観光局(JNTO)によると、2013年の訪日外国人旅行者数ははじめて1千万人を上回り、1,036万人に達した。外国人旅行者数の増加にあわせて、外国人の延べ宿泊者数も大幅に増加しており、2013年は3千万人を上回ったと考えられる。

2013年第1四半期から第3四半期までに、国内宿泊施設における延べ宿泊者数のうち、外国人は7.2%を占めている。このうち、シティホテルでは外国人宿泊者が21%を占め、特に東京都のシティホテルでは31%、千葉県のシティホテルでは43%に達している。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、今後、さらに訪日外国人旅行者数と外国人宿泊者数の増加が見込まれる。国内の人口減少が本格化する中で、観光立国の実現と海外からの旅行者数の増加は日本にとって最重要課題のひとつである。

観光立国推進基本計画では2016年までに訪日外国人旅行者数を1,800万人に増加させるという目標がかかげられているが、目標の実現のためにはまだ多くの課題が残されていると考えられる。国際航空便の発着枠数の増加などに加え、現在、外国人の宿泊者数が少ない東北地方における観光振興も重要な課題であろう。

(2014年03月07日「基礎研マンスリー」)

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