- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 家計の貯蓄・消費・資産 >
- 資金循環統計(12年1-3月期)~個人金融資産は前年比11兆円増の1513兆円
資金循環統計(12年1-3月期)~個人金融資産は前年比11兆円増の1513兆円
経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志
このレポートの関連カテゴリ
■見出し
・個人金融資産(12年3月末): 前期比でも14兆円増、時価上昇が大きく寄与
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: リスク回避姿勢は変わらず
・部門別資金過不足等: 11年度は政府の資金不足が拡大、企業の手元資金は最高更新
■introduction
2012年3月末の個人金融資産残高は、前年比11兆円増(0.7%増)の1513兆円となった。投資環境は厳しく、株安・円高等を背景とする時価減少が年間で8兆円(うち投資信託が5兆円、株式・出資金が2兆円)発生したが、フローの資金流入19兆円のプラス影響が上回った。年度ベースでは3年連続の増加となったが、ピークの06年度末(1575兆円)にはまだ及ばない。
四半期ベースでは、前期(11年10-12月)末比で14兆円の増加。例年1-3月期は一般的に賞与の支給月を含まないことからフローで流出超となる傾向があり、今回も6兆円の流出超となった。しかし年明け以降の株高・円安を背景とする時価の増加が20兆円に達し(うち株式・出資金が13兆円増、投資信託が5兆円増)、これを補った。今回の20兆円という時価増加幅はリーマン・ショック後の反発局面である09年4-6月期以来の規模となる(図表1~4)。
ただし、その後4月以降は再び市場が株安・円高に転じていることから、足元では3月末に対して時価の減少が発生しているとみられる。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1870
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年06月29日
新型コロナ感染症拡大によって、どんな人が結婚したいと感じたか -
2022年06月28日
今週のレポート・コラムまとめ【6/21~6/27】:まるわかり“実質実効為替レート”~“50年ぶりの円安”という根深い問題 -
2022年06月28日
AIの時代、どこから先を信じるか-ブラックボックスにどう対処する? -
2022年06月28日
3年に一度の介護保険制度改正の議論が本格始動-ケアプラン有料化などが焦点、科学的介護、人材不足対応も -
2022年06月28日
「仙台オフィス市場」の現況と見通し(2022年)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年06月28日
News Release
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
【資金循環統計(12年1-3月期)~個人金融資産は前年比11兆円増の1513兆円】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
資金循環統計(12年1-3月期)~個人金融資産は前年比11兆円増の1513兆円のレポート Topへ