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- 米11月FOMC~金融政策では現行緩和策を維持
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■見出し
・11月FOMCは、経済見通し引下げも金融政策は据え置き:11月FOMCの概要
・バーナンキ議長の会見のポイント~状況次第ではMBSの購入再開も:記者会見の概要
・FOMC声明文の概要
・経済見通しでは、成長率を大幅に下方修正
■introduction
11月1・2日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)では、6月に発表された2013年までの見通しを大きく引き下げたが、金融政策については現行政策を維持した。経済見通しの下方修正はすでに8・9月のFOMCで認識済みであり、8・9月FOMCにおける連続での追加緩和策につながったものと思われる。このため、11月声明文では、現在の景気について、「年初以降の一時的景気抑制要因の薄れにより、7-9月期はいくらか強まったように見えるが、雇用市場の弱さは続き、失業率は高止まりしている」とする一方、経済見通しに関する前回からの変化は少ない。また、前回注目された“かなり大幅なダウンサイドリスク”を抱えるとした文言は維持された。
政策面では、9月FOMCでのツイストオペレーションの実施(2012年6月末までに4000億ドルの残存期間6年超の長期国債を買い入れると同時に、同額の残存期間3年以内の国債を売却する)や、MBS(住宅ローン担保証券)償還金等のMBSへの再投資を維持するとした。
また、8月FOMCでの、2013年半ばまでの異例の低金利(0%‐0.25%)据え置きを再表明した。ただし、事前にFRBの各理事から言及され、市場の注目を集めたMBS等の債券購入等による量的緩和策(QE3=quantitative easing)は見送られた。
(2011年11月04日「経済・金融フラッシュ」)
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土肥原 晋
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