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2011年07月22日
低成長持続の米経済~限定的だったQE2効果
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- 米国経済の概況~1-3月期成長率は前期比年率1.9%と鈍化、4-6月期も、商品価格高騰の影響や欧州財務問題への懸念が続き、日本の震災の影響が米国の自動車生産や販売へと波及、個人消費が一段の鈍化を見せ、1-3月期同様の低成長が見込まれる。しかし、年後半は、上半期の景気抑制要因の緩和等で、持ち直しに向かうと期待されている。
- 財政赤字削減交渉~オバマ大統領は上院超党派議員が提案した赤字削減案への支持を表明、当案をたたき台に解決に向け弾みをつけた動きが出ている。しかし、8/2の債務上限引き上げの期限までに合意の上、法制化するのは時間的にも難しくなりつつあり、大統領と議会はデフォルト回避に向けた動きを急ぐなど、切迫した事態が続いている。
- 金融政策の動向~FRBのバランスシートを見ると、QE2の実施による国債購入は、銀行のリザーブの置き換わりであることがわかる。マネタリーベースは増加を見せているがマネーサプライ(M2)の増加は緩慢で、信用創造拡大の動きは弱い。もっとも、QE2のアナウンスメント効果が大きかったことから市場の注目度は高く、7月のバーナンキ議長の議会証言でも焦点ともなった。FRBの想定のするように下半期の景気が回復に向わなければ、QE3浮上の可能性もありうる状況と言えよう。

(2011年07月22日「Weekly エコノミスト・レター」)
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土肥原 晋
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