- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米国経済見通し~スローダウンも年後半には持ち直し
<米国経済の見通し>
- 1-3月期は、中東情勢の悪化で原油価格が急騰するなど商品価格が上昇、また、悪天候もあって成長率が鈍化した。4-6月期に入った後も、商品価格高騰の影響や欧州財務問題への懸念が続き、日本の震災の影響が米国の自動車生産や販売へと波及している。米国内では異常気象や洪水等の影響も出ており、1-3月期同様の低成長が続きそうである。
- 上半期の成長率を抑制した要因には一時的なものも多く、下半期にはそうした要因の緩和・剥落に加え、投資減税による効果等が期待され、米経済の持ち直しが見込まれる。
- 一方、失業率の高止まりや住宅市場の冷え込み等、米経済は脆弱な側面を抱えている。また、コア物価の水準は低く、賃金上昇率の低下傾向等を考慮すると、FRBはQE2終了後も現行の金融緩和策を維持すると思われる。しかし、下半期の回復期待が根強い間は、更なる緩和策の実施には至らないだろう。
- 今後も中東情勢や欧州財務問題等、外部リスク要因は残るが、米国経済はこうした不透明要因を抱えながらも全体としては緩やかな回復を持続すると思われる。2011年は2.4%、2012年は2.8%の成長率が見込まれよう。

このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
研究・専門分野
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年01月26日
今週のレポート・コラムまとめ【1/19~1/25】:年代別に見たコロナ禍の行動・意識の特徴~不安・心理編~偏見への不安は高年齢で強い傾向。従来の消費行動への欲求は全年代に広がる -
2021年01月26日
データヘルス改革 集中改革プラン~いよいよPHRシステムが稼働 -
2021年01月26日
フィボナッチ数列について(その1)-フィボナッチ数列とはどのようなものでどんな性質を有しているのか- -
2021年01月25日
新型コロナ ワクチンのただ乗り-ワクチン忌避をいかに減らすか? -
2021年01月25日
バイデン政権が発足-安定政権も、新型コロナ対策と追加経済対策が喫緊の課題となる中で厳しい船出
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【米国経済見通し~スローダウンも年後半には持ち直し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国経済見通し~スローダウンも年後半には持ち直しのレポート Topへ