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- 米10-12月期GDPは年率3.2%~個人消費・純輸出が大幅な寄与
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■見出し
・10-12月期GDP速報値は、前期比年率3.2%:GDP速報値の概要
・需要項目別では、個人消費急伸の半面、設備投資が伸び悩む:需要項目別の動向は以下の通り
■introduction
米商務省が1月28日に発表した10-12月期実質GDP(速報値)は、3.2%(前期比年率:以下も同じ)と前7-9月期の成長率同2.6%から上伸したが、直前の市場予想(同3.5%)は下回った。需要項目別では、個人消費が同4.4%に上昇、寄与度では同3.04%とGDPの伸びを押上げた。また、純輸出が寄与度で同3.44%と大幅増だった半面、在庫投資の寄与度が同▲3.70%と大幅なマイナスに転じるなど純輸出のプラスを相殺した。2010年年間の成長率は2.9%となった。
成長率が3%台となったのは2010年1-3月期(同3.7%)以来3四半期ぶりとなる。昨年は1-3月期まで高成長が続いたが、その後のギリシャ・ショックの影響を受け、4-6月期は同1.7%と2%を割り込み、7-9月期も2.6%と低めの水準が続いた。このため、雇用回復の遅れへの懸念が強まり、年末にかけて、ブッシュ減税の延長とともにオバマ政権の追加景気対策が可決、FRBも国債買い入れの再開(QE2)に踏み切るなど、景気へのテコ入れが実施された。これに伴い消費者マインドの持ち直しや株価の上昇等もあって、クリスマスセールが好調に推移、自動車販売も回復するなど個人消費の伸びが同4.4%とほぼ5年ぶりとなる伸びを見せ、GDPの押上げに大きく貢献した。今後はこうした高水準の伸びが持続し、雇用回復の加速ができるかが注目されよう。
(2011年01月31日「経済・金融フラッシュ」)
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