- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 公平と正義と年金
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
あなたが自分自身の分を含めて皆の報酬を決める立場だとしよう。あなたが経済学で言う公平(フェアネス)であるならば、均等とは言わないまでも、分け隔てなく報酬を配分するだろう。あなたに経済学で言う正義(ジャスティス)があるならば、働いた分、リスクをとった分に応じて適切に報酬を支払うだろう。
先日、一生懸命働いている若者よりも、年金生活の退職者の収入の方が多いという報道があった。わが国全体がそうであるとは言わないまでも、否定できない傾向であろう。それでは、わが国の公的年金に公平や正義が欠けているであろうか。それともこれらは年金では考えるべきことではないのだろうか。
社会保障制度である公的年金は、支払った保険料に対する受取る給付というお金の関係だけで制度の是非を語るべきでないと言われる。そうはいっても、今の公的年金に公平や正義の考えが十分に反映されているとも思われない。わが国は民主主義の国であり、国の制度は投票によって決まる。それでは我々国民に公平や正義、まともなお金の感覚がないのだろうか。あるいは、一人一人にはあるとしても、集団になると反映できなくなるのだろうか。それとも、今の政治システムにこれらが欠けているのであろうか。
(2011年01月04日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月09日
グローバル株式市場動向(2025年4月)-トランプ関税への各国の対応が注目される -
2025年05月09日
英国金融政策(5月MPC公表)-トランプ関税が利下げを後押し -
2025年05月09日
官民連携「EVカーシェア」の現状-GXと地方創生の交差点で進むモビリティ変革の芽 -
2025年05月09日
ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~ -
2025年05月09日
減速に拍車がかかる米労働市場-足元は堅調維持もトランプ政権の高関税政策が継続する場合に大幅な減速は不可避
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【公平と正義と年金】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
公平と正義と年金のレポート Topへ