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- 米国経済見通し~緩やかな回復基調が持続
2010年12月10日
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<米国経済の見通し>
- 米国経済では昨年10-12月期の成長率が前期比年率5.0%、1-3月期は同3.7%と高い成長率を見せたが、ギリシャ危機の影響を受けた4-6月期以降は、同1.7%、同2.5%と急速に伸びを縮小した。
- 一時は二番底への懸念が高まり、株価が急落、長期金利が低下、ドル安が進展するなどリスク回避の動きが強まったこともあり、FRBが追加的な金融緩和策を実施、米政府も追加の景気対策を発表、12月にはブッシュ減税の2年間延長を発表した。
- 相次ぐ景気対策もあって株価が上昇、足元では消費回復を中心とした高成長も期待されている。もっとも、消費を取り巻く環境が大きく改善されたわけではなく、大規模な雇用減少の影響や、家計のバランスシート調整の進行、資産価格目減りの影響等が消費に抑制的に作用する状況が続いており、本格回復には時間を要しよう。
- そのほか、高成長を見せる設備投資は構築物投資の重しを抱えており、住宅投資の冷え込みは続くと見込まれる。一時的な高成長が見られても、基調としては、雇用の回復に見合った緩やかな成長が進行していくものと思われる。
- 以上により、2011年の成長率は2.4%、2012年は2.8%の成長率が見込まれる。

(2010年12月10日「Weekly エコノミスト・レター」)
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