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ナショナル・ミニマムとは、国が保障する最低限度の生活水準のことで、最低保障年金や生活保護の制度設計上のベースになる。要するに、一人いくらあれば暮らせるのかである。
だが、必要な生活費は世帯当たり人数で変化する。一人より何人かで一緒に暮らすほうが安上がりなため、若い人の間ではルームシェアが増えてきているようだ。逆に、実家から通勤できても、親元を離れて独立する若者も少なくない。この場合、割高になる生活費は、一人暮らしの自由を満喫するための代償と考えられる。
生活が苦しくても自助努力でやりくりしようとする人もいれば、代償を払っても自由や豊かさを求める人もいるということだ。もちろん、経済的に自立しておれば、価値観に基づいて、どのように暮らそうとも、選択の自由は最大限に尊重されるべきだろう。
しかし、年金や生活保護には税金が投入されており、全ての納税者が納得するように、健康で文化的な最低限度の生活水準を決めるのは容易でないだろう。新たに制度創設が検討される最低保障年金の水準についても、議論百出するかもしれない。
(2010年06月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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