2010年04月26日

英国で検討進む長寿リスク対策

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■目次

1--------はじめに
2--------長生きリスクに対するファイナンシャル・サポート
3--------資本市場におけるソリューション
4--------政府の関与によるソリューション
5--------むすび

■introduction

先進諸国で寿命が年々伸長しているのは大変喜ばしいことであるが、予想を超えて長生きすることにより、老後に備えた貯蓄等が取り崩しによって枯渇して、生活が困難な状況に陥るケースの増加も心配されている。
例えば米国では、上院の高齢化に関する委員会(U.S. Senate Special Committee on Aging)で議論が行われているが、近々、発表予定の報告書に先立ち、2010年1月、会計検査院(US Government Accountability Office)がその一部を発表した。それによると、低所得者や、貯蓄等を使い果たして長生きするリスクを負っている高齢の受給者等を「より手厚い社会保障を行わなければならない受給者グループ」(vulnerable beneficiary groups)と位置付け、社会保障給付の増額を提案している。その手段のひとつとして、(例えば80歳、85歳等の)一定年齢に達しており、かつ、収入が一定水準以下の高齢者に対して給付を増額する長寿保険(Longevity Insurance)を提供する選択肢も提示されているようである。

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【英国で検討進む長寿リスク対策】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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