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- 米国経済動向~リセッション脱出の確度高めるも、本格回復は先送りか
2009年10月23日
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<米国経済の動向>
- 7-9月期のGDP速報値の市場予想は、前期比年率3%程度と高く、5四半期ぶりのプラス転換が見込まれ、1年半に及ぶ戦後最長のリセッションに終止符が打たれる可能性を高めている。
- 3%台の成長率となれば8四半期ぶりの高成長となるが、成長率を押上げる主因は在庫循環と既に終了した政府の自動車買い替え政策にある。雇用減や資産価格下落の影響を受けた個人消費の回復力の弱さが目立っており、クリスマスセールへの懸念は強い。景気の本格回復は先送りされる可能性が強い。
- 9月FOMCでも、異例の低金利の据え置きが決定された。ただし、景気の底入れと、金融市場安定化の動きを受け、MBSの買取等、量的緩和策については、期間延長後の収束方針が打ち出された。
- 一方、景気対策と市場安定化策により、2009年度の財政赤字は1兆4171億ドルと未曾有の規模に膨れ、追加の景気対策を難しくしている。当面、悪化の続く雇用対策を中心に限定的な対応が検討されることとなりそうだ。
(2009年10月23日「Weekly エコノミスト・レター」)
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