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公的年金の現状と課題

保険研究部 主席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査部長 兼任 中嶋 邦夫
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■目次
1--------年金制度の基本構造
2--------2004年改正のポイント
3--------2004年改正後の年金論議
4--------これからどうすればよいか
■introduction
2 階建てとは?
日本の公的年金制度の構造は「2階建て」だと言われる。これは、会社員や公務員などが老後に受け取る年金が、基本的に定額で支給される部分と、現役時代の報酬に応じて年金額が決まる部分の2つの要素から構成されることを示している。
前者の基本的に定額で支給される部分は、1985年改正で基礎年金として整理され、会社員や公務員だけでなく自営業者や専業主婦などにも共通する年金制度となっている。20歳以上60歳未満の国民は基礎年金制度に加入することになっており、保険料の未納や免除の期間がある場合を除いて、原則として定額の年金が支給される。
一方、現役時代の報酬に応じて年金額が決まる部分は報酬比例部分と呼ばれ、民間会社員が加入する厚生年金と、公務員等が加入する共済年金とに分かれている。
なお、現在、共済年金を厚生年金に統合する法案が国会に提出され、継続審議となっている。これが成立すれば、将来的には会社員も公務員も同じ負担をし、同じ給付を受けることになる。
(2008年10月17日「基礎研マンスリー」)

03-3512-1859
- 【職歴】
1995年 日本生命保険相互会社入社
2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)
【社外委員等】
・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)
【加入団体等】
・生活経済学会、日本財政学会、ほか
・博士(経済学)
中嶋 邦夫のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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