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- 地域経済報告:さくらレポート(08年4月)~地域景気の総括判断が下方修正される
■見出し
・9地域中8地域の景気判断を下方修正
・3月短観では全地域で業況判断DIが低下
■introduction
日本銀行が4月18日に公表した「地域経済報告(さくらレポート)」では、地域の景気動向について、「足もとの景気は、地域差はあるものの、エネルギー・原材料価格高の影響などから、全体として減速している。」とし、前回(08年1月)の総括判断を下方修正した。地域の総括判断の下方修正は前回に引き続き2回連続となる。
前回の総括判断では「全体として緩やかな拡大基調にある」とされた表現が、今回の総括判断では「全体として減速している」という表現になり、景気に対する見方が大きく変化している。この理由としては、(1)エネルギー・原材料高の影響から、企業収益の伸び悩み、企業の景況感が慎重化していること、(2)設備投資の増勢が鈍化していること、(3)住宅投資も低水準にとどまっていることなどが挙げられている。
地域ごとの景気判断についても、全9地域のうち8地域の判断が前回から下方修正された。この下方修正の理由は、いずれも「生産や設備投資など、企業部門を中心にやや弱めの動きがみられること」というものである。地域間における景気格差については、「「拡大基調にある」とする東海、近畿から、「やや弱めの動きが続いている」とする北海道まで、依然、地域差がみられる」とし、1月に引き続き、地域間の景気回復力には格差があるとの見方を示している。
(2008年04月18日「経済・金融フラッシュ」)
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