- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- コモディティー・バブルにも終わりはあるか
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
米国におけるサブプライム問題に端を発し、世界的な株安が進行している。一方、石油や金などのコモディティー価格は、上昇が続いている。しかし、株や債券と異なり、保有しても配当や利子のつかないコモディティー価格の好調さは、説明が簡単ではない。
確かに、中国などの新興諸国における実需の高まりもあるだろうが、投資先のない資金が集まり値上がりを生じさせる「過剰流動性」が主な要因だとも言われている。
もしも、銀行のバランスシート調整により信用収縮が起こると、投機家のレバレッジ運用コストは高くなる。加えて、米国の景気後退で株が値下がりすれば、更なる値下がりを呼ぶ。投機的資金が急速に市場から逃げだし、過剰流動性相場が終焉を迎えれば、コモディティー価格も高値を維持できないはずである。
海外基金では古くからコモディティーなどに積極的に分散投資を図ってきたが、わが国でオルタナティブ(代替投資)に採用されたのは最近のことである。バブルは振り返ってみて、はじめてバブルとわかるのである。投資を開始した時が「コモディティー・バブル」だったと言われる日が、訪れなければよいのだが。
(2008年03月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年06月24日
今週のレポート・コラムまとめ【6/17-6/23発行分】 -
2025年06月23日
東南アジア経済の見通し~政策対応で内需は底堅いが、外需は不透明感増し、景気減速へ -
2025年06月23日
内国歳入法899条項(案)-TACOで終わらなければ、日本にも影響か? -
2025年06月23日
インフレ時代にオフィス市場で普及が進むと期待されるCPI連動条項 -
2025年06月23日
マスク着用のコミュニケーションへの影響(1)-コロナ禍の研究を経て分かっていること/いないこと
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【コモディティー・バブルにも終わりはあるか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
コモディティー・バブルにも終わりはあるかのレポート Topへ