- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 社会保障全般・財源 >
- 急ピッチで進む社会保障ICカードの導入議論
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
本年7月の政府与党合意を契機に、社会保障ICカードの2011年導入に向けた検討が急ピッチで進んでいる。9月末に招集された有識者会議では、年金、医療、介護、雇用の4制度の被保険者証を1枚のICカードに統一することで基本合意したという。2回程度の議論と関係者ヒアリングを行った上で、年内には基本構想をまとめる予定になっている。
そもそも社会保障カードの議論は、健康情報を集約する健康ITカードや社会保障番号の議論に端を発している。それが、年金記録問題への対応策としてにわかに注目され、年金や医療などが相乗りする形で導入の動きが急加速している。
カード自体に情報を搭載しない昨今のIT事情を考えれば、国民の目につきやすいカード導入よりも、目に見えにくいデータベースの整備こそが重要な問題ではないだろうか。また、各制度の情報を一体化する意義や、4制度に限定する意義はあるのだろうか。
カード化による国民のメリット・デメリットや、情報を一体化する意義、データベースの整備、住民基本台帳カード等との関係などについて、性急でなくより深い議論が必要ではなかろうか。
(2007年11月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年09月18日
資金循環統計(25年4-6月期)~個人金融資産は2239兆円と過去最高を更新、投信・国債・定期預金への資金流入が目立つ -
2025年09月18日
欧州委員会、Googleに制裁金-オンライン広告サービス市場での支配力濫用 -
2025年09月18日
米住宅着工・許可件数(25年8月)-着工件数(前月比)は減少に転じたほか、市場予想も下回る -
2025年09月17日
ふるさと納税「お得競争」の終焉-ポイント還元の廃止で問われる「地域貢献」と「持続可能な制度」のこれから -
2025年09月17日
貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【急ピッチで進む社会保障ICカードの導入議論】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
急ピッチで進む社会保障ICカードの導入議論のレポート Topへ