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宙に浮いた年金記録が大きな政治・社会問題となっている。報道などに驚いて、多くの人が自らの加入・納付記録を確認しようと社会保険事務所を訪れたり、電話での情報提供を受けようとしている。集中する問い合わせが事務処理負担をさらに増やし、混乱に拍車をかけている。
騒ぎの中で、ややもすると忘れがちなのは、すでに今年4月から35歳になった加入者には、加入記録を含めた「ねんきん定期便」の送付を始めたことである。その対象者は12月から45歳と55~59歳の人、来年4月から加入者全員に拡がる予定である。
このスケジュールを早め、誕生月にかかわらず、55歳以上の全加入者、受給者へ加入記録を送ることにしてはどうか。3 ヶ月程度で送付を完了し、その後は順次、若年層にも臨時の「ねんきん定期便」を送り、1年で加入者全員への送付を終える。もちろん、本人の記憶との齟齬などによる、加入記録の問い合わせには随時応じる。同時に、年金給付に関する時効には救済措置を講じる。
ただ問い合わせを待つのではなく、早急に記録を確認する必要がある層から順次、記録を送る。混乱を解消し、不安を解消する王道ではないか。
(2007年07月02日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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