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確定拠出年金(DC)では、投資家教育の実施にもかかわらず、加入者は商品選択を全く変えない傾向(現状維持バイアス)が強い。
先般のCFA年次大会・ワークショップでも、年金経済学者のZ. ボディー氏が、「ポートフォリオ理論等についての投資家教育は、まるで、医者が患者に病気や治療の学術的な説明を行うようなもので、消費者が望んでいることではない。それより、消費者のライフサイクルに合致した満期や保証があり、運用会社がリスク管理を行うような商品を加入者に提供した上で、商品選択ガイドの投資家教育を行うのが望ましい」、という主旨を述べていた。
もっとも、誰もが望むこのような商品は、世界中みても未だ提供されていない。その理由は、金利が低いため十分な保証を組み込めないし、デリバティブの塊であるような商品の提供には準備も必要だ。また、元本及び利回り保証の規制の転換も課題であろう。
そこで、DCの定着と発展のためにも、今から商品、規制などの見直しを進め、加入者が満足の行く年金制度へのパラダイムシフトを準備すべきではないだろうか。
(2007年06月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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