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2005年度の年金運用では、国内株式のリターンが40%近くになり、積立比率の改善に大きく寄与する勢いである。そこで問題になるのが、内外株式へのアロケーションを減らして、戦略的資産配分通りの比率に戻すリバランスを実施するかどうかである。
高リターンが続くと確かに、「リバランス実施後、翌年も高リターンが繰り返されると、機会損失を招く」という懸念が生じよう。
しかし、ここで考えておきたいのは、戦略的資産配分の目的である。それは目標リターンを達成するために、許容できるリスクを明示して、管理することに他ならない。政策的な配分からの乖離が、許容できる上限を超えても、なお、リスク管理の観点からリバランスを見送ってもよい理由としては、(1)積立比率が改善したのでポートフォリオのリスク許容度が高まった、(2)株式そのもののリスクが低くなった、(3)株式と他の資産のリターン間の相関が低下した、などがある。
(1)はまだ肯定できるとしても、(2)や(3)を1、2年で変更するのでは、以前の前提は何だったのか問われよう。ましてや、来期も上がりそうだからという相場観(勘)からリバランスを見送るようでは、リスク管理をなおざりにしているとの批判を免れまい。
(2006年04月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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