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- ニッセイ景況アンケート調査結果-2004年度下期調査
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■調査結果要旨
I.景気動向
1.足元の景況感は6調査ぶりに悪化に転じる。先行きにも慎重な見方が強まる
2.2005年度売上・経常損益は製造業は悪化、非製造業は若干改善
3.地域別の業況判断は、足元は地方圏の景況感の悪化が顕著、先行きは都市圏も悪化方向
4.2005年度の売上・経常損益は、都市圏を中心に悪化が予想される
II.雇用、設備投資、金融環境
1.従業員数D.I.は製造業・非製造業ともに改善し、7年ぶりのプラスに
2.設備投資を予定する企業割合は、2005年度にかけて緩やかな低下が見込まれる
3.設備投資目的としては、「設備の更新維持」と「生産・販売能力増強」を挙げる企業が多い
4.金融機関の貸出態度、企業の資金繰り状況は改善傾向が続く
5.「有利な借入条件」と「円滑な資金調達」が金融機関との取引関係を左右
6.今後必要となる経営資金の使途は、「生産設備資金」と「運転資金」が多い
7.新しいファイナンス手法に関心がある企業は4割超、大企業では約6割にも及ぶ
III.企業再編問題
1.過去5年間のM&A実施率は、大企業45%、中堅企業22%、中小企業14%
2.M&Aの内容は「株式取得」、「営業譲受」、「合併」、「完全子会社化」が多い
3.M&A資金の調達方法は「自己資金」が6割、「借入」も4割強を占める
4.大企業やM&A経験企業では、M&A候補企業を「自社で探す」企業が少なくない
5.M&Aの目的には、「規模・シェア拡大」(53%)や「グループ再編」(37%)が多い
6.実施したM&Aを失敗とみる企業は僅か2%にとどまる、65%の企業が成功と判断
7.M&A成功の理由として、36%の企業が「明確な経営戦略」と回答
8.33%の企業が「過大な企業価値評価」をM&A失敗の理由と回答
9.M&Aを実行しなかった理由は、「好適な案件情報の不足」(75%)が多い
10.M&Aを積極化する企業は全体では16%だが、M&A複数回経験企業では36%に及ぶ
11.M&A複数回経験企業は、「規模・シェア拡大」、「事業展開のスピードアップ」を重視
12.大企業やM&A経験企業では、M&Aに「内外地域を問わない」という回答が多い
13.M&Aを積極化する企業を中心に、「対象会社の洗い出し・選定」を金融機関に強く期待
(2005年02月01日「ニッセイ景況アンケート」)
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小本 恵照
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