2004年11月05日

金融・為替市場の動き/目先の不透明要因が払拭

熊谷 潤一

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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<今月の日銀ウォッチ>

  1. 日銀「展望レポート」では、2005年度の消費者物価予想が-0.1~+0.2%(中央値+0.1%)、実質GDPは+2.2~+2.6%(中央値2.5%)と事前予想通りとなった。
  2. 2005年度について景気回復シナリオは維持され、2005年度の出口政策は完全には排除されていない格好だ。ただし、当研究所では2005年度実質GDPを1.1%と見ており、景気後退は避けられないと考えている。来年4月の展望レポートでは回復シナリオが大きく修正される可能性が高い。

<金融・為替市場の動き>

  1. 米大統領選終了に伴う目先の不透明要因の出尽くしに原油高の一服も加わり、株高を通じて長期金利が上振れる可能性はあろう。しかし、現金融政策が維持される限りにおいては、1%半ばから大きく乖離する場面では、逆張り的発想で臨むべきだろう。
  2. 米経常赤字問題が構造的なドル安圧力として作用し続ける可能性は高いものの、米大統領選終了に伴う目先の不透明要因の解消などから、暫くは米株高などを通じてドルに対する安心感が高まろう。
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(2004年11月05日「Weekly エコノミスト・レター」)

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熊谷 潤一

総合政策研究部

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