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- 金融・為替市場の動き/市場の「思惑」に限界はあるか?
2004年08月06日
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<今月の日銀ウォッチ>
- 次回決定会合(8月9、10日)では政策の据え置きが決定される見込み。足元の不安定な金融市場の動き、米国経済の先行き鈍化懸念などについてはリスクへの言及にとどまり、政策変更はないだろう。
- 福井総裁は7月22日の講演で出口政策について「資金吸収と金利引き上げの2つの側面が合体している」との発言を行い、これを受けて市場では、早期解除に向けて前のめりの発言との捉え方がなされた。しかし発言内容は、早期解除観測への牽制を続けてきた従来の主張の枠を出るものではない。
<金融・為替市場の動き>
- FRB同様、日銀もいずれ超低金利修正に動くことになるのは間違いない。その際、長期金利の落ち着きどころが大幅に上振れる可能性もあろう。しかし、長期債のみ金利が上昇し、イールドカーブがこれ以上スティープになり続けるのを正当化することは、限界に近づいてきたとの見方をとることができよう。
- 米・中の成長率鈍化が市場予想の範囲内に収まっている現状下では、外需減退などによって日本株が大幅に下落し、円が急激に売られるような展開は目先想定しづらい。むしろ、本邦実需筋の円買い需要、あるいは米経常収支赤字拡大などを手掛かりとした根強いドル売り圧力が解消されていない分、円安・ドル高の流れは長続きしないだろう。
(2004年08月06日「Weekly エコノミスト・レター」)
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熊谷 潤一

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