- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- 不動産市場・不動産市況 >
- 市場の二極化、実は階層化 -平均値では把握できないオフィスビル市場
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■introduction
市場の二極化が指摘されて久しく、選別淘汰の過程に入ったといえる現在のオフィスビル市場を平均値だけで推し量ることは難しい。ただし、市場の実態は二極化というより、階層化していると理解する方がより適切ではないだろうか。つまり、立地や規模、建築・設備内容、賃料水準などが似通るグループが階層構造を形成している、という見方である。
実際、規模などの条件でセグメントされたグループ別に空室率をみると、平均値ではわからない個々グループ特有の動きが見えてくる(図表-1)。需要が高度化・多様化し、立地条件やフロア形状、空調設備や情報通信設備、セキュリティなどスペックの差がビルの稼動状況を左右するようになっていることから、セグメントして市場を見る必要性が高まっている。特に、人口減少・高齢化を背景に、今後、オフィスワーカー数縮小による需給バランスの緩和で、ビル間格差の拡大が予想されるだけに、市場をきめ細かく見ないと市況判断を誤る可能性すらある。
(2004年07月27日「不動産投資レポート」)
このレポートの関連カテゴリ
松村 徹
松村 徹のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2016/01/08 | 猫と暮らせる理想の住まいを考える | 松村 徹 | 基礎研マンスリー |
2015/11/17 | 猫と暮らせる住まいを考える-(その3)最後に問われる飼い主の愛情 | 松村 徹 | 研究員の眼 |
2015/11/09 | 猫と暮らせる住まいを考える-(その2)障害は大家さんの誤解 | 松村 徹 | 研究員の眼 |
2015/11/04 | 猫と暮らせる住まいを考える-(その1)猫を忌避する賃貸住宅 | 松村 徹 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年07月04日
金融安定性に関するレポート(欧州)-EIOPAの定期報告書の公表 -
2025年07月04日
「持ち家か、賃貸か」。法的視点から「住まい」を考える(1)~持ち家を購入することは、「所有権」を得ること -
2025年07月04日
米雇用統計(25年6月)-非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったほか、失業率が上昇予想に反して低下 -
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 -
2025年07月03日
IAIGsの指定の公表に関する最近の状況(14)-19の国・地域からの60社全てのIAIGsのグループ名が公開された-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【市場の二極化、実は階層化 -平均値では把握できないオフィスビル市場】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
市場の二極化、実は階層化 -平均値では把握できないオフィスビル市場のレポート Topへ