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<今米国経済見通し・米金利シナリオ>
- イラク問題が重要な局面を迎え、米国経済は、足許の消費者マインドや自動車販売が低下するなど鈍化の動きを見せているが、短期の終戦であれば景気の停滞は一時的なものとなり、下半期には、ブッシュ政権の減税策を得て、年末にかけて回復の動きを強める可能性が強い。2003年の実質GDP成長率は2.2%と予測される。
- 米国長期金利(10年国債金利)については、想定フェアバリューに変更はなく、3%半ば~4%近辺との見方を維持している。年央以降の成長率が市場の期待する「3.5~4%への回帰」を下回り、財政赤字拡大も金利上振れ要因として作用しないとの見通しが前提である。
<欧州経済見通し>
- ユーロ圏ではドイツが10~12月期の前期比ゼロ成長となり、全体でも同0.2%成長に止まるなど景気回復の勢いが鈍っている。輸出の力強い回復や政策による押し上げが期待しづらい中で、内需の伸びは緩慢なものとなり、2003年通年の成長率は1%に止まろう。
- イギリスでは輸出、生産の回復の足取りは鈍く、過熱気味で推移してきた消費も減速しつつある。2003年通年の成長率は1.9%と低い水準になろう。
<トピックス:湾岸戦争時との比較で見た戦時における米国消費動向>
(2003年03月20日「Weekly エコノミスト・レター」)
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土肥原 晋
熊谷 潤一
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