- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 中国・アジア保険事情 >
- 中国におけるヒット生保商品
■目次
1.はじめに
2.投資連結保険の内容
3.生保市場での人気の原因
4.今後の展望
1999年末から、中国の生保市場は大きく変化した。これは、一つの新しい生保商品の導入がもたらした現象である。その商品が、99年10月に市場に登場した中国版変額保険「投資連結保険」である。生保市場の「利差損」(逆ザヤ)問題に深刻に悩んだ人寿保険公司(生命保険会社)は、その苦境を脱するため、欧米諸国で成功した生保変額保険商品を導入することを決め、保険監督管理委員会の認可を得て、その発売にこぎつけた。
それ以来、伸び率が鈍かった生保市場は一転して絶好調となった。ひと足早くこの商品を導入した平安保険公司では、今年2月までの契約数が20万件を超え、保険料収入は16億人民元(約225億円)を超えた。その後、各生保会社が追随し、伝統的な生保商品にかえて、この「投資連結保険」を主力商品として全力をかけて販売するようになった。保険事業が進んでいる上海のみならず、広州、大連、南京などの都市においては、当該商品の保険料収入が、新規契約生命保険料収入総額の40%を占め、全国的にも一番の人気商品となった。
ここでは、平安保険公司の「投資連結保険」について、その構造を解明し、生保マーケットが歓迎する理由についてみてみよう。
このレポートの関連カテゴリ
沙 銀華
研究・専門分野
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年01月22日
バイデン新政権発足、円相場への影響は?~マーケット・カルテ2月号 -
2021年01月22日
ECB政策理事会-政策変更なし、経済見通しも想定内 -
2021年01月22日
未婚化と雇用 ~コロナ禍で求められる雇用の確保~ -
2021年01月22日
新型コロナ禍の自社株買い動向-前年度比は大幅減少も、足元は徐々に増加 -
2021年01月22日
世界各国の新型コロナとの闘いを振り返って
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【中国におけるヒット生保商品】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国におけるヒット生保商品のレポート Topへ