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- 補正論議:IT投資が政府投資の落ち込みを穴埋め
<今週の焦点:2000年度予算の補正は必要か>
- 総選挙を睨み、補正予算論議が再び熱を帯びている。しかし、補正の必要性を訴えるにせよ、相変わらず論議の基準はバラバラとなっている。
- 公表統計をもとに、GDPベースの政府投資(公的固定資本形成)を推計すると2000年度は前年度比▲13%程度の減少が見込まれ、GDP を0.8%程度押し下げることとなろう。一方、IT 等で設備投資は5%程度の伸びが見込まれGDP を0.8%押し上げる。IT 投資により、財政の落ち込みの穴埋めは可能である。
- 今後は、どこまで財政の下支えを続けるかという視点を加えた政策論議が必要である。
<足もとの景気~最新の基礎研インデックスより(P5参照)>
- 5月のニッセイフラッシュは、前月の反動から▲1.7%の減少に。4-6 月期は0.4%増。
(2000年06月02日「Weekly エコノミスト・レター」)
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日本大学経済学部教授 小巻 泰之
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