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■目次
1.セーフティ・ネットとは
2.為替市場に特有なリスク
3.CLSバンク
■introduction
最近、出版された本に「セーフティー・ネットの経済学」(注)がある。そもそも、セーフティー・ネットは、サーカスの空中ぶらんこの下に用意されている安全網のことであるが、著者は、死亡・病気・引退・失業などの人生上の様々な事態に備えた諸制度全般をセーフティー・ネットとしてとらえている。
このセーフティ・ネットの存在によって、(1)不測の事態に伴う被害を最小に止めたり、発生した損害を補償して将来の不安を緩和できること、(2)人々の行動が積極化するメリットがある反面、モラル・ハザード(制度の悪用)によるデメリットの可能性も指摘されている。著者は、金融機関の破綻に備える預金保険機構による預金者保護制度も、広義のセーフティ・ネットに含まれるとしている。
昨今の日本の低金利を背景として、投資家による外貨預金・海外証券投資への関心が高まっているが、預金者保護制度は、外貨預金を保護の対象外としており、また、為替取引については、セーフティ・ネットがないのが現状である。ここでは、為替版のセーフティ・ネットともいえる、CLSバンク(Continuous Linked Settlement Bank:多通貨同時決済銀行)を取り上げたい。
(2000年05月25日「基礎研マンスリー」)
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