- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- 外国為替市場のセーフティー・ネット
■目次
1.セーフティ・ネットとは
2.為替市場に特有なリスク
3.CLSバンク
■introduction
最近、出版された本に「セーフティー・ネットの経済学」(注)がある。そもそも、セーフティー・ネットは、サーカスの空中ぶらんこの下に用意されている安全網のことであるが、著者は、死亡・病気・引退・失業などの人生上の様々な事態に備えた諸制度全般をセーフティー・ネットとしてとらえている。
このセーフティ・ネットの存在によって、(1)不測の事態に伴う被害を最小に止めたり、発生した損害を補償して将来の不安を緩和できること、(2)人々の行動が積極化するメリットがある反面、モラル・ハザード(制度の悪用)によるデメリットの可能性も指摘されている。著者は、金融機関の破綻に備える預金保険機構による預金者保護制度も、広義のセーフティ・ネットに含まれるとしている。
昨今の日本の低金利を背景として、投資家による外貨預金・海外証券投資への関心が高まっているが、預金者保護制度は、外貨預金を保護の対象外としており、また、為替取引については、セーフティ・ネットがないのが現状である。ここでは、為替版のセーフティ・ネットともいえる、CLSバンク(Continuous Linked Settlement Bank:多通貨同時決済銀行)を取り上げたい。
(2000年05月25日「基礎研マンスリー」)
このレポートの関連カテゴリ
中窪 文男
研究・専門分野
中窪 文男のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2004/12/01 | 為替オーバーレイの現状 | 中窪 文男 | ニッセイ年金ストラテジー |
2004/06/25 | 為替オーバーレイ | 中窪 文男 | 基礎研マンスリー |
2002/07/25 | オルタナティブ投資(代替投資)の基礎知識 | 中窪 文男 | 基礎研マンスリー |
2002/02/25 | 金融資産価格のボラティリティーの推定と予測 | 中窪 文男 | ニッセイ基礎研所報 |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年12月02日
2025年度の年金額の見通しは1.9%増で、年金財政の健全化に貢献 (後編)-2025年度の見通しと注目点 -
2024年12月02日
2025年度の年金額の見通しは1.9%増で、年金財政の健全化に貢献 (前編)-年金額改定の仕組み -
2024年12月02日
なぜ日本では「女性活躍」が進まないのか~“切り札”としての男性育休取得推進~ -
2024年12月02日
法人企業統計24年7-9月期-経常利益は7四半期ぶりに減少したが、設備投資は堅調を維持 -
2024年12月02日
ユーロ圏消費者物価(24年11月)-総合指数は2か月連続上昇、2.3%に
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【外国為替市場のセーフティー・ネット】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
外国為替市場のセーフティー・ネットのレポート Topへ