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わが国でも株式委託手数料が完全自由化され、オンライン取引や取引所外取引が活発になるなど、投資のインフラが整ってきた。しかし、それは必ずしも高いリターンを約束しない。
オンライン取引をする米国の平均的な家計では、一年にポートフォリオの75%を売買したものの、コスト控除後リターンが、インデックスを3%以上下回っているという調査がある。
手数料が下がり、取引が便利になるほど、自信過剰の投資家は売買を繰り返すことになる。それが、失敗につながったり、手数料負担を増やしたりし、パフォーマンスを悪化させる。
株式投資に成功する鍵は、ミスを少なくする点にあるとして、チャールズ・エリスが無駄な売買を戒めた「敗者のゲーム」を著したのは、ちょうど米国で手数料自由化があった1975 年のことである。わが国の年金運用関係者も、「敗者のゲーム」をいま一度、銘記し直す時期かもしれない。
(2000年03月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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