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10月中旬、ニューヨークダウが1万ドルを割った一つのきっかけが、グリーンスパンFRB(連邦準備制度理事会)議長の演説だった。それは、この数年、株式など資産価格に対するリスク・プレミアムが著しく縮小した、つまり投資家がリスクを気にしなくなった理由は何か、という問題提起から始まる。
答えが、情報技術の進歩により将来への不確実性が減ったことなら、それは永続する。しかし、株式などの高いリターンを過信しすぎているだけなら、一時的な要因である。もし、一時的な過信が覆って、リスク・プレミアムが急拡大する金融危機が発生したら、株はむろん、流動性リスクから長期国債まで売られる。平時に経験した資産価格相互の関係や確率分布に基づくリスク管理手法では対処できない、という。
リスク管理モデルなどの金融技術が重要としても、「いざという時には、それを使う人間の技量と経験がものを言う」と強調している点で、傾聴に値する警告といえるだろう。
(1999年12月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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