- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経営・ビジネス >
- 企業経営・産業政策 >
- 多様化が進む米銀の収支構造
■目次
1.利ざやで優位に立つ米銀
2.業務拡大で非金利収入を確保
3.課題は邦銀の収益構造改革
■introduction
銀行収益を日米間で比較した場合、邦銀の劣勢が目につく。これは日米の収益構造の違いによるものである。図表-1は米国の全商業銀行とシティコープ、邦銀では唯一米国SEC基準で財務データを公開している東京三菱について、収支構造を比較したものである。
ネット金利収入(利ざや)についてみると、東京三菱は総資産平残に対する比率で0.91%とシティの4分の1以下となっている。シティのグロス金利収入の対総資産平残比率は8.31%と非常に高く、このことがグロス金利支出が4.44%と高いことをオフセットしている。その結果、米国商業銀行全体の水準を若干上回る利ざやが確保されているのである。
一方、東京三菱は足元の低金利もあって、グロス金利支出は2.01%と低くなっているが、グロス金利収入も2.93%という低水準にある。結果として利ざやは0.91%と薄くなっている。
久保 達哉
研究・専門分野
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年04月09日
炭素国境調整措置の影響-スピード感が重要、受け身では競争力を失う恐れ -
2021年04月09日
バイデン政権下で激化する米中対立と日本の果たすべき役割 -
2021年04月09日
ドイツの民間医療保険及び民間医療保険会社の状況(1)-2019年結果- -
2021年04月09日
取り残される対面型サービス業-新型コロナウイルスの感染者数、死亡者数とワクチンの効果をどうみるか -
2021年04月09日
景気ウォッチャー調査(21年3月)~緊急事態宣言解除により景況感改善も、感染再拡大に強い警戒感
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年04月02日
News Release
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
【多様化が進む米銀の収支構造】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
多様化が進む米銀の収支構造のレポート Topへ