- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 「予定利率弾力化」の意義
97年度から、厚生年金基金の決算に、資産の時価評価が導入されるが、債務側でも、従来は一律5.5%であった予定利率の弾力化が決まった。10年国債利回りの5年平均値(96年度末現在で4%)を下限に、上限6.5%までの範囲で、基金の裁量により弾力化が可能になったのは画期的なことである。
市場実勢により近い、低い割引率を採用すると、資産と負債の「双子の赤字」を基金会計上、表面化させることになるが、この意味で、「最善の予測」に従う年金債務評価は、年金経理の正しい姿を明らかにすることに役立つであろう。
このように、基金の運用規制緩和や予定利率弾力化によって、関係者は、受託者責任をさらに意識し、各基金の実態に合った適切な運営を求められることになる。また、基金の会計情報の開示は、「受給権保護」の担保としても、有効に機能することが期待されるのである。
(1997年10月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月03日
暑さ指数(WBGT)と熱中症による搬送者数の関係 -
2024年10月03日
公的年金の制度見直しは一日にしてならず -
2024年10月03日
市場参加者の国債保有余力に関する論点 -
2024年10月03日
先行き不透明感が晴れない中国経済 -
2024年10月03日
市場構造の見直しと企業価値向上施策による株式市場の活性化
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【「予定利率弾力化」の意義】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
「予定利率弾力化」の意義のレポート Topへ