- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- アセットアロケーション >
- グローバル投資の意義
最近、欧米の株価が史上最高値圏にある中、わが国の株価が低迷しているからでもないが、海外から「日本の年金基金が海外投資に消極的なのは不思議」に見られているようだ。
為替リスクを伴うために、海外投資の割合は低く抑えられていた面もあるが、世界の主要な株式・債券市場での相対規模(G5から日本を除くと70%)は言うに及ばず、運用規制の上限(30%)をはるかに下回っている。
しかし、将来の年金支払準備のために運用する観点に立てば、国際分散は選択肢の1つであろう。グローバル投資は、自国の投資対象と相関の低い、他国の投資対象をポートフォリオに加えることにより、同一リスクでも、より高いリターンを獲得する可能性を追求するものだからである。
米国の年金基金は、エリサ法の精神(分散原則)を実行して国際分散投資に踏み切り、運用効率を向上させてきた。過去の実績が将来を保証するわけではないが、わが国でもグローバル投資に真剣に取り組むべき時ではなかろうか。
(1996年11月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月23日
IMF世界経済見通し-ディスインフレは順調に進むが、下振れリスクも -
2024年10月23日
中国経済:24年7~9月期の評価-小幅減速にとどまるも内需悪化には歯止めがかからず、見かけよりも厳しい状況 -
2024年10月23日
円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号 -
2024年10月23日
大学卒女性の働き方別生涯賃金の推計(令和5年調査より)-正社員で2人出産・育休・時短で2億円超、男性並で3億円超 -
2024年10月23日
目玉焼きは英語でサニーサイドアップ、とは限らない-意図や習慣を踏まえた訳語の選択-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【グローバル投資の意義】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
グローバル投資の意義のレポート Topへ