- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 年金債務の的確な評価と開示に向けて
1996年08月01日
最近、マスコミで、米国の年金会計基準(FAS87)の視点から「企業年金の積立不足」問題が頻繁に取り上げられているが、伝えられている内容には不正確な場合も見受けられる。
年金会計には、年金財政の健全性を見る基金会計と年金基金の存在が母体企業に及ぼす影響を見る企業会計の2つある。FAS87は企業会計であり、株式や社債の投資家に有用な情報を提供している。
さらに、FAS87には既発生の受給権を保護する視点もある。「基金解散時に最低限、保護すべき年金債務を適切に計上し、資産がそれを賄うのに十分か」を検証し、不足する場合には母体企業の債務と認識している。
企業が負っている年金支払義務を的確に把握するためには、資産、負債双方の適正な評価と、情報開示が不可欠である。年金会計の国際ルールへの見直しが進む中で、今こそ、年金債務の本質を考え直す好機と受けとめたい。
このレポートの関連カテゴリ
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年03月08日
J-REIT市場の動向と今後の収益見通し。5年間で14%成長を見込む~今年は横ばいも、来年以降回復に向かう見通し -
2021年03月08日
米雇用統計(21年2月)-雇用者数(前月比)は+37.9万人と4ヵ月ぶりの高い伸び、市場予想も大幅に上回る -
2021年03月05日
投信は低コスト化?それとも二極化?~2021年2月の投信動向~ -
2021年03月05日
米国株式インデックス投資、どれを選べば良いのか-S&P500 vs ダウ平均 vs ナスダック100 -
2021年03月05日
外債投資のトレンド~誰が何を買ってきたのか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2021年01月21日
News Release
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
【年金債務の的確な評価と開示に向けて】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
年金債務の的確な評価と開示に向けてのレポート Topへ