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<概況>
米国経済は緩やかな景気減速状況となっている。インフレ面で懸念があるため、FRBは慎重な金融緩和スタンスを続けている。
一方日本経済は、設備投資、消費を中心に順調な景気拡大が続いている。国内需要は、堅調な動きを示している。設備投資は、製造業、非製造業ともに増勢を続けている。また、住宅建設は、高い水準で推移している。
雇用情勢は、2月の完全失業率が2.14%と依然低い水準を持続している。さらに、有効求人倍率は2月1.37倍と、引き締まり基調となっている。企業の人手不足感は拡がりがみられる。
一方、物価環境をみると2月の国内卸売物価は前月比O.1%上昇、輸出物価は同横這い、輸入物価は同1.3%上昇したことから、総合卸売物価は同0.1%の上昇となった。
消費者物価は、2月前月比0.3%の上昇となった。また、3月の東京都区部消費者物価(中旬、速報値)は前月比0.4%の上昇となった。
景気堅調に伴う製品・労働需給の引き締まりを踏まえると、物価上昇圧力は高まってきていると言えよう。
貿易動向についてみると、通関輸出(数量ベース)は、1月前月比3.5%増の後、2月(速報)は、同0.4%増となった。地域別(ドルベース)にみると、ラテンアメリカ向け、中近東向け等が増加している。
通関輸入(数量ベース)は、1月前月比3.0%増の後、2月(速報)は、同4.0%増となった。最近数ヵ月の動きを品目別(ドルベース)にみると、製品類、鉱物性燃料等が増加しており、地域別には、EC、米国等からの輸入が増加している。
(1990年05月01日「調査月報」)
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