1990年01月01日

'90年度日本経済見通し

大竹 康喜/大山 博史

米納 嘉継/松本 信哉/平岡 博之

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<要旨>

日本経済――予防的金融引き締めにより景気は一時鈍化するものの、再び上昇。いざなぎ景気に匹敵する景気拡大へ。

  • 日本経済は、消費の伸びがやや鈍化したものの、設備投資を原動力とした内需の拡大により力強い成長を辿っている。ただ、物価は安定基調を持続しているものの、上昇圧力が高まっている。
  • '90年度の日本の景気は、自律的拡大局面が持続し、設備投資・個人消費及び新たな要因としての外需を中心として堅調な推移が続こう。設備投資の生産能力化によるストック調整の発生の可能性は低いと見込まれる。しかし、物価上昇圧力が'90年度前半に顕在化するため金融引き締めが強化され、年度後半景気は踊り場を迎えよう。ただ、景気はやや鈍化するものの下降局面には至らず、いざなぎ景気に匹敵する景気拡大となろう。'90年度実質GNP成長率は4.5%('89年度見込み5.1%)と推定される。
  • 貿易・経常収支をみると、'89年度は黒字幅が縮小するものの、'90年度には再び拡大が見込まれる。そのため、米国との貿易摩擦の一層の激化が予想される。
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