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<概況>
米国経済は最近の指標動向をみると、景気拡大ペースが穏やかになってきた面も見られる。
一方日本経済は、個人消費と設備投資を原動力に順調な景気拡大が続いている。'88年10-12月期の実質GNP成長率は前期比0.7%、年率3.0%と7-9月期の同2.3%、9.5%からは減速したが、これは自粛ムードによりレジャー関連を中心に個人消費が伸び悩んだことに加え、外需が再びマイナス寄与に転じたことが主な押し下げ要因であったためである。結局'88年は、実質5.7%成長と石油ショック以降最も高い成長を達成した。
個人消費は堅調な動きを示し、設備投資も製造業・非製造業とも増勢を続けており、景気の基調に変化は見られない。
一方、物価環境をみると景気堅調持続に伴う製品・労働需給の引き締まり、入着原油価格の上昇、為替の円安推移に加え、4月1日からの消費税の導入などもあり今後次第に物価上昇圧力が高まっていくことも考えられよう。
貿易動向についてみると輸出は、一般機械、自動車等を中心に強含みで推移、輸入は製品類等を中心に増加している。国際収支をみると、貿易収支黒字が拡大しているものの貿易外収支の赤字が増えていることから、経常収支の黒字拡大は穏やかなもののなっている。
(1989年06月01日「調査月報」)
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