- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済の動き
<概況>
米国の最近の経済動向をみると、8月の失業率が前月比0.2%ポイント上昇の5.6%と市場の予想を上回る高い数値となったことから、景気の過熱感にやや後退の動きがみられる。
一方、日本経済に目を転じると、消費と設備投資を柱に順調な景気拡大を続けている。
円相場の下落を通じた輸入インフレが懸念されるが、日本経済のファンダメンタルズの良さに加えて、米国の8月の失業率の上昇によりインフレ懸念が後退し日米の金利差が縮小してきており、当面大きく円安へ振れることは考えにくい。またOPEC各国の増産体制により原油価格が弱含みで推移していることもインフレ抑制要因として働こう。こうしたことから、物価は当面現在の安定基調を維持するものと思われ、日銀が公定歩合引き上げによる金融政策の引き締めを行う可能性は小さいと判断される。
(1988年10月01日「調査月報」)
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【経済の動き】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
経済の動きのレポート Topへ