- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 公的年金の積立金は誰のものか?
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
公的年金積立金の運用が話題になっている。1つは、6月7日に公表された年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオの見直し、もう1つは、今後進められる公的・準公的資金の運用のあり方について検討を行う有識者会議である。
前者は急な発表だったが、最近の時価の変動を受けた現状追認とも取れる内容だったため反響は限定的だった。後者は安倍内閣の『日本再興戦略』に盛り込まれており、今後の動向が注目される。
公的年金積立金の運用は、これまで幾度も議論されてきた。現在も社会保障審議会に積立金運用のあり方に関する専門委員会が設けられており、前政権下でも2つの検討会が設置され、当時の総務相が積極的な運用を提言していた。今回は、独立行政法人等が保有する公的・準公的資金の“横断的な課題”の検討とうたわれており、公的年金の性質を考慮した検討が行われるかは不透明だ。
日本の公的年金の積立金は、将来の給付の財源として財政見通しに織り込まれているものであり、諸外国に見られる余資運用的な基金とは性格が異なる。効率的な運用を目指すことは必要だが、負債サイドも意識した検討が必要だろう。
(2013年07月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月02日
金利がある世界での資本コスト -
2025年05月02日
保険型投資商品等の利回りは、良好だったが(~2023 欧州)-4年通算ではインフレ率より低い。(EIOPAの報告書の紹介) -
2025年05月02日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その11)-螺旋と渦巻の実例- -
2025年05月02日
ネットでの誹謗中傷-ネット上における許されない発言とは? -
2025年05月02日
雇用関連統計25年3月-失業率、有効求人倍率ともに横ばい圏内の動きが続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【公的年金の積立金は誰のものか?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
公的年金の積立金は誰のものか?のレポート Topへ