- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 2030年
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
去る10月18日に当研究所主催のシンポジウムを行った。そのテーマは自然災害と財政・年金という異色の組み合わせであったが、奇しくもひとつのキーワードで結ばれることとなった。そのキーワードは2030年である。(シンポジウムの内容については以下のアドレスでご覧いただけます http://www.nli-research.co.jp/publicity/event/index.html )。
昨年の東日本大震災を境に日本列島の地盤が大きく変わり、これから暫くの間は様々な自然災害が起きる可能性があるという。その中でも最大の懸念は西日本大震災で、過去の例から推測すると2030年以降の10年間に発生する恐れがあるようだ。その被害額は東日本大震災の10倍にも及ぶ可能性があるとのこと。
今年の3月に政府が発表した将来推計によると、2025年の社会保障に係る費用は149兆円に及ぶという。政府の推計はここで終わっているが、その後も社会保障費の増加はとまらない可能性が高い。2030年には団塊ジュニアが60歳に到達し、日本の高齢化率が30%を超えるからだ。当然のことながら、政府の発表がなくても財政が火の車であることは容易に想像できる。
2030年といえば、今年生まれた子供が大学生になる頃である。その程度の時間しか残されていないなかで、どのような答えをだすことができるのか。今の政治家、そして選挙民である我々に背負わされた責任は重い。
(2012年12月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年04月23日
IMF世界経済見通し-トランプ関税で世界成長率は3%割れに -
2025年04月23日
トランプ関税で激動の展開をみせる米中摩擦-中国は視界不良の難局にどう臨むか -
2025年04月23日
中国経済:25年1~3月期の評価-春風に潜む逆風。好調な出だしとなるも、米中摩擦の正念場はこれから -
2025年04月22日
小学生から圧倒的人気【推しの子】-今日もまたエンタメの話でも。(第4話) -
2025年04月22日
審査の差の定量化-審査のブレはどれくらい?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【2030年】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
2030年のレポート Topへ