- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- 不動産市場・不動産市況 >
- 市況見通しは近年で最も楽観的 強まる二極化認識と中国回避姿勢―第9回不動産市況アンケート結果
2012年10月19日
- 不動産分野の実務家・専門家に対する市況アンケート(第9回)において、不動産投資市場(物件売買、新規開発、ファンド組成)全体の現在の景況感について聞いたところ、「平常・普通」との回答が最も多く、「悪い」および「良い」の回答の少ないバランスのとれた市況感となった。
- 不動産投資市場全体の6ヵ月後の景況感の見通しについては、「(6ヵ月後は現在より)やや良くなる(賃料や価格が上昇する、取引が活発化する)」との回答が圧倒的に多く、08年以降で最も楽観的な見通しとなった。
- 今後の価格上昇や市場拡大が期待でき、魅力的と思われる投資対象(証券化商品含む)について聞いたところ、「物流施設」が昨年にも増して最も多くの支持を集め、その他では、「インフラ関連施設」の支持増加が目立った。一方、昨年最も多くの支持を集めた「中国などアジアの不動産」の支持は半減した。
- 今後中長期的にみて、日本の不動産市場において大きく進むと思われる変化について聞いたところ、回答者の8割が「不動産の選別や二極化」を選択した。一方、昨年度、多くの支持があった「不動産の防災技術や省エネ技術の進歩(新築および既存ストックの改修における)」を選択した回答は多くなかった。
- 最後に、防災性(制震・免震構造、非常用電源、帰宅困難者対策、複数の交通アクセスなど)と省エネ・省電力性に特に優れた不動産に投資するとした場合、そうでない不動産と比べて期待利回りにどの程度のプレミアム(スプレッド:基準利回りからマイナスする)を考慮するかについて聞いたところ、「-0.3~-0.1%」とする回答が圧倒的に多かった。
このレポートの関連カテゴリ
増宮 守
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月17日
IMF世界経済見通し-24年の見通しをやや上方修正 -
2024年04月17日
不透明感が高まる米国産LNG(液化天然ガス)輸入 -
2024年04月17日
英国雇用関連統計(24年3月)-失業率は増加し、雇用者数も減少 -
2024年04月17日
米住宅着工・許可件数(24年3月)-着工件数は23年8月以来の水準に低下、市場予想を大幅に下回る -
2024年04月17日
EUにおけるAppleへの制裁金納付命令-音楽ストリーミングアプリに関する処分
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【市況見通しは近年で最も楽観的 強まる二極化認識と中国回避姿勢―第9回不動産市況アンケート結果】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
市況見通しは近年で最も楽観的 強まる二極化認識と中国回避姿勢―第9回不動産市況アンケート結果のレポート Topへ