- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 老後の保障機能の充実が急務
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
確定給付企業年金制度やキャッシュバランスプランの導入、加入者が資産運用を行う確定拠出企業年金制度の導入など、企業年金の改革からおよそ10年が経過した。
多様化された選択肢の中から取捨選択し、各企業が経営の実情に合った独自性のある年金制度を、労使合意に基づいて設計できるようになった点では、1990年代に比べ大きな改善が果たされたと言えよう。
しかし、企業年金に期待される公的年金を補完する機能に関しては、十分な検討が進んでいないのが現状だろう。企業年金の受給権保護が明確化されたものの、あくまでも企業の自主性を尊重した制度であって、どの程度、どのような形で公的年金を補完すべきかについての共通認識は存在しない。
公的年金の給付水準引下げが懸念されるなか、公的年金を補完する機能の重要性は益々高まっている。企業年金の位置付け見直しをはじめとして、老後生活の安心を確保する枠組み構築に向けた幅広い観点からの議論が欠かせない。
(2012年06月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 -
2025年07月03日
IAIGsの指定の公表に関する最近の状況(14)-19の国・地域からの60社全てのIAIGsのグループ名が公開された- -
2025年07月03日
BMIと体型に関する認識のズレ~年齢・性別による認識の違いと健康行動の関係 -
2025年07月03日
私的年金のカバレッジ拡大に向けて -
2025年07月03日
機関投資家はネイチャーポジティブにどう向き合っていくか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【老後の保障機能の充実が急務】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
老後の保障機能の充実が急務のレポート Topへ