- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 制約だらけの公的年金の行方
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
2004年の公的年金改革の意義を復習すると、保険料を引き上げてきた歴史から決別し、保険料固定方式の導入が目玉であった。保険料率の“上限”を約18%とし、これ以上の引き上げがないことが国民に約束された。
その代わりに、マクロ経済スライドという、余命の伸びや被保険者の減少に応じて年金給付を削減する自動調整機能が導入された。これにより年金財政は持続可能になるはずであった。
しかし実際には、給付水準は最低50%を維持するという“下限”が追加された。わが国の公的年金は“上限”と“下限”に挟まれ、がんじがらめの様相にある。その上、肝心の自動調整機能でさえ、実質的には未だ発動されていない。
このように自由度を失っている年金制度に、最低保障年金7万円という新たな下限が追加されようとしている。財源が税とはいえ、国民が負担することには変わりがなく、負担を抑えるための自動調整機能に逆行する新たな制約になりかねない。
年金制度が息を吹き返すためには、まず、改革の着実な実行を考えるべきではないだろうか。
(2009年10月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年08月29日
米移民政策と労働市場への影響-トランプ政権の厳格な移民政策に伴い、外国生まれの労働力人口は大幅減少。懸念される労働供給への影響 -
2025年08月29日
成約事例で見る東京都心部のオフィス市場動向(2025年上期)-「オフィス拡張移転DI」の動向 -
2025年08月29日
鉱工業生産25年7月-自動車中心に下振れリスクが高く、7-9月期は減産の可能性 -
2025年08月29日
雇用関連統計25年7月-失業率はコロナ禍前の水準まで低下したが、有効求人倍率は低迷が続く -
2025年08月28日
東証の上場維持基準の適用が本格化~基準未達企業の対応状況~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【制約だらけの公的年金の行方】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
制約だらけの公的年金の行方のレポート Topへ