- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 医療特区再考について
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■目次
1--------はじめに
2--------却下された外国人医師招聘の要望
3--------わが国の医師免許制度
4--------諸外国における試み
5--------多様化社会における柔軟な対応を
■introduction
医師不足や医師偏在に端を発する報道が相次いでいる。こうした中、厚生労働省の「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化検討会は、医学部の定員を現状の5割増とするほか、外科等における個々の医師の技術料や、勤務状況の厳しい産科や救急・へき地医療に従事する医師への手当など、事態の解決に向けた施策案を取りまとめた。2009年1月には、「産科医療補償制度」も始まるほか、医師の労働時間是正に向けた検討も徐々に進められており、医師不足や医師偏在解決に向けた動きは活発化している。
但し、今から医師数を増やそうとしても、医学部を卒業して、ある程度経験を積んだ医師が増えるまでには、この先10年以上の時間を要する。加えて、医師も生活者の一人であり、都会出身の医学部生が多くなっている中で、診療報酬・手当ての多少の引上げや、訴訟対応や労働時間調整等の整備だけで、果たして過疎化が進む地方や、訴訟リスクが高い産科や外科の医師拡充問題が解決するのだろうか。
本稿では、医師偏在解決に向けた今できる一処方箋として、医療特区等を通じたフレキシブルな対応を考えてみたい。
(2008年12月26日「基礎研マンスリー」)
このレポートの関連カテゴリ
丸尾 美奈子
丸尾 美奈子のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2010/03/24 | 米国医療保障制度改革に思う | 丸尾 美奈子 | 研究員の眼 |
2009/11/10 | 各国年金制度の評価インデックスに思う | 丸尾 美奈子 | 研究員の眼 |
2009/09/25 | オーストラリアの医療保障制度について | 丸尾 美奈子 | 基礎研マンスリー |
2009/08/03 | 国のコミュニケーション能力と社会保障 | 丸尾 美奈子 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年03月14日
噴火による降灰への対策-雪とはまた違う対応 -
2025年03月14日
ロシアの物価状況(25年2月)-前年比で上昇が続き10%超に -
2025年03月14日
株式インデックス投資において割高・割安は気にするべきか-長期投資における判断基準について考える -
2025年03月13日
インド消費者物価(25年2月)~2月のCPI上昇率は半年ぶりの4%割れ -
2025年03月13日
行き先を探す“核の荷物”~高レベル放射性廃棄物の最終処分とエネルギー政策~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【医療特区再考について】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
医療特区再考についてのレポート Topへ