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- 地域経済の現状 ~地域格差の背景について~
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■要旨
1.地域経済の概況を把握するとともに、地域間格差の現状と背景について考察した。日本経済は2006年11月には「いざなぎ景気」の拡大期間を超え、回復が続いている。地域経済についても、総じて景気回復が続いているが、地域によって回復スピードに強弱があり、地域間の景況感には依然として大きな格差が残っている。
2.足元の状況を見ると、地域は景況感の強弱によって3グループに大別される。関東、近畿、東海が上位グループ、北陸、中国、九州が中位グループ、北海道、東北、四国が下位グループに位置づけられる。大都市圏は好調に推移しているが、地方圏は景気回復感がやや乏しい状況が続いている。
3.製造業では過去の景気後退期に大きな地域格差を経験しており、今回の景況感の格差はそれほど大きなものではない。一方、非製造業については、過去10年間の景気変動の中で、かつてないほどの地域格差が見られる。ここ数年間の地域格差は、主として非製造業によって引き起こされている。
4.製造業、非製造業別に足元の動向を見ると、製造業は各地域とも概ね順調に回復している。非製造業についても回復は進んでいるが、そのスピードは遅い。サービス業等の回復は進んでいるものの、公共工事減少の影響が非製造業全体の回復を遅らせている。特に、公共事業への依存度が大きな地方経済でこの影響が大きい。
(2007年02月01日「ニッセイ景況アンケート」)
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