- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- 年金改革での超党派合意を期待する
8月8日に衆議院が解散された。与野党は両院合同会議の場で公的年金の在り方を議論してきたが、中間整理の前に中断となった。
両院合同会議では議論があまり進まなかった。事前の国会決議では、各党の利害を超えて真摯に議員間で議論することになっていたが、実際には各党の主張が繰り返された。会議は、冒頭に各党代表が意見を述べ、それをうけて議員間で議論する形が採られた。
少子高齢化が見込まれる中で、年金を万人にメリットがあるように改正するのは難しい。さらに、将来生まれてくる世代のことも考える必要がある。高齢な有権者が多い状況で、多数決によって年金政策を選択すれば、将来世代が不利になる懸念がある。
こういった懸念があるからこそ、党利党略を超えた検討の場が設けられたのではなかったか。スウェーデンの改革では各党の代表が基本方針をまとめ、各党はそれを支持した。党内の反発もあったが最終的には超党派合意を尊重した。日本でも、今回の選挙結果に関わらず、超党派合意に向けた真摯な取り組みを期待したい。
(2005年09月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【年金改革での超党派合意を期待する】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
年金改革での超党派合意を期待するのレポート Topへ