- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 公的年金 >
- 世代間と世代内
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
公的年金の改正論議に必ず登場するのが、世代間の利害の比較である。現在の受給者が、払った保険料の数倍の年金を受け取っているのに対し、今の子供たちは払った分さえ戻ってくるか怪しいなどである。
実際に厚生年金の受給額をみると、男子では月額20万円以上が普通である一方、女子では10万円以下が大半である。後者のような人たちにまで、「貰いすぎだから一律にカットすべきだ」という論理を押しつけるのは酷であろう。
全体として現在の水準を維持するのが難しいことは自明なので、解決策は世代内での助け合いしかあるまい。米国などにみられるように、公的年金の支給乗率を高所得者ほど低くする、あるいは全体では支給水準を引き下げるとしても、スウェーデンのように最低保障額を設け、少額でも保険料を払っていれば、単身でも自活できる額の年金を支給するなどである。
老人全体を犠牲にする改革は、政治的に通るまい。ここは、老若ともに、世代内で支え合う仕組みを組み込むことで、年金支払能力を維持しつつ、誰もが安心できる制度をつくっていくべきではないだろうか。
(2003年11月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年12月05日
2026年はどんな年? 金利・為替市場のテーマと展望 -
2025年12月05日
インドの労働市場の現状と課題~量的拡大と質的停滞の狭間で~ -
2025年12月05日
数字の「28」に関わる各種の話題-「28」という数字は完全数- -
2025年12月05日
グローバル株式市場動向(2025年11月)-AI関連株の過熱懸念から小幅反落 -
2025年12月05日
2026年度の年金額(見通し)は4年連続の増額だが実質目減りで将来に貢献-年金額改定の意義と2026年度以降の見通し(4)
お知らせ
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年07月01日
News Release
【世代間と世代内】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
世代間と世代内のレポート Topへ










