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相場転換期の投資家の憂い
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株が値上がりして、世の中は浮き足立っているようだ。と言っても、高々1万円を覗いただけで、まだまだ先は長い。しかし、これまで、株の配分比率を下げてきた投資家でも、不思議なもので一旦値上がりし始めると、株が魅力的に見えるようになる。
大相場は、疑心の中に生まれ、懐疑の中で育つと聞く。上昇局面が本物かどうかわからない。ファンダメンタルズが変化したのだろうか。売られすぎだったのだろうか。過去、何回も相場に裏切られてきたので、そう簡単に配分比率を上げるわけには行かない。
値上がりが続くと投資家は追い込まれて、「買わないリスク」に気を揉むことになる。しかし、やがて結界が破られ、満腹になるまで買い増す。皮肉なことに、機関投資家は最後に高値掴みすることが多い。そして大相場は幸せの泡の中に消えていく。
動くのが相場。弊誌が発行される頃に、株価はまた下落して元の木阿弥になっているかもしれない。そのほうが、値上がりを憂うより幸せであろうか。いや、投資は時流に乗るよりも、賢明さと我慢強さが必要なのである。
(2003年08月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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